群馬県伊勢崎市の結婚相談所　婚活ラボ　Andante（アンダンテ）の代表カウンセラー中村 勇輝です。婚活をしていると「今の生活」や「結婚までの道のり」に意識が集中しがちですが、実は長い結婚生活の中で最も重要なのが「老後資金の備え」です。人生100年時代、定年後の生活費は2,000万円問題としてニュースにも取り上げられました。婚活世代にとってはまだ先の話に思えるかもしれませんが、老後資金の準備は早く始めるほど安心につながります。今回は、婚活中から知っておきたい老後資金のリアルと、その準備方法を解説します。

1. 老後資金はいくら必要？

金融庁の試算では、夫婦で老後30年間生活すると約2,000万円の資金不足が生じると言われています。これはあくまで平均的な家庭のモデルケースで、実際には
💡持ち家か賃貸か
💡子どもの人数や教育費の影響
💡夫婦のライフスタイル（旅行や趣味への支出）
によって必要額は大きく変わります。

2. 公的年金だけでは足りない？

現在の年金制度では、現役世代の収入の約5〜6割程度を補う水準とされています。たとえば、夫婦2人で受け取る公的年金は月20〜25万円程度が目安。一方で、老後の生活費は月27〜30万円前後と言われており、毎月数万円の不足が生じる計算です。つまり、公的年金だけに頼るのではなく、自助努力による資産形成が欠かせません。

3. 老後資金をつくるための方法

1. iDeCo（個人型確定拠出年金）

掛金が全額所得控除となり、運用益も非課税。60歳以降に年金または一時金として受け取れます。

メリット

節税効果が高い/長期運用に最適

デメリット

60歳まで引き出せない（資金ロック）

2. NISA（少額投資非課税制度）

投資信託の積立を非課税で恒久に運用できる制度。教育資金や老後資金など、目的を問わず活用可能。

メリット

流動性があり、必要に応じて引き出せる

デメリット

投資なので元本割れリスクあり

3. 退職金・企業年金の活用

勤務先によっては退職金や企業年金が支給されます。婚活中に「将来の退職金制度」や「企業年金の有無」を確認するのも、現実的なライフプラン設計に役立ちます。

4. 婚活中に話し合っておくべきこと

老後資金の準備は、夫婦の協力が不可欠です。婚活の段階から次のようなテーマを話し合えると安心です。
✅老後はどんな暮らしをしたいか（都会・地方・海外移住など）
✅定年後も働きたいか、それとも早期リタイアを目指すか
✅老後の住まい（持ち家か賃貸か、二拠点生活か）
✅年金・退職金・資産形成をどう組み合わせるか
価値観の一致は、婚活の大きな安心材料になります。老後資金は「まだ先のこと」と思いがちですが、婚活世代から少しずつ準備を始めることで大きな差が生まれます。iDeCoやNISAといった制度を活用し、夫婦で協力しながら資産を積み立てていけば、安心してセカンドライフを迎えられるでしょう。婚活の先にあるのは、結婚生活を超えて続く長い人生。今から老後を見据えたマネープランを考えておくことが、幸せな未来をつくる第一歩です。

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